歯の生え変わりの異常について

通常、永久歯が生えそろうまでに、よく前歯のすきっぱの状態を心配されてご相談を受けることがありますが、多くの場合永久歯の犬歯が生えてくることで、正常な歯並びになります。
しかしながら、歯の生え変わりに伴う異常がある場合もあり、かかりつけ医による発育時の生え変わり状態をレントゲンなどでもきちんとチェックしてもらうことがより良いアドバイスを受けることができるといえます。

埋犬歯による歯並びの異常と矯正治療の阻害のため、他医院より抜歯依頼された患者さんのレントゲンです。


埋犬歯による歯並びの異常と矯正治療の阻害のため、当クリニックへ抜歯を依頼受けた患者さんの術前レントゲンです。
黄色い丸の中に生えることができずに埋まったままになり、なおかつ審美的に非常に重要な前歯の歯並びを大きく乱しています。

CT像です。

黄色い丸の中に深く埋まっています。

埋まっていた犬歯を抜歯しました。

15分ほどで迅速に処置するため、出血、腫れも最小限にします。

適切に取り除かれました。この後は、矯正治療できれいな歯並びになることとおもいます。


別の患者さんですが、同じ様に上の真ん中に犬歯が横を向いて埋まっており、前歯の歯並びを乱すと同時に、前歯の根を溶かし、ぐらぐらするようになってしまっています。

適切に取り除き、当クリニックで抜歯手術、矯正、補綴治療を完了し、将来時期を見てインプラントの治療をすることになっています。

このように、永久歯の生え変わりの時期に、適切にチェックを受け、先天的、後天的な異常があっても、さまざまな歯科治療で解決できます。

関連記事

  1. CTによる歯性上顎洞炎の鑑別診断

  2. 11歯内療法 C外科的歯内療法 骨移植を伴う臼歯の歯根切除 …

  3. 3骨吸収と移植 F上顎洞底の吸収と骨移植術ー水圧によるサイナ…

  4. シーラントとは

  5. 5 ヘッドギアの有無による上顎の比較

  6. 歯科用レーザー治療を併用、応用した根管治療

カテゴリー

PAGE TOP