矯正歯科(歯列矯正)治療の目的とは

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矯正治療の目的とは口元をはじめとするお顔のバランスをとり、きれいな歯並びや、かみ合わせを作ることにより、お口の健康を作り上げ、保ち、虫歯や歯槽膿漏を予防するとともに、よく噛める咀嚼機能の改善をすることです。

矯正治療の目的を具体的にわかりやすく言えば、

  • 虫歯の予防
  • 歯槽膿漏(歯周病)の予防と改善
  • 歯の外傷の予防と改善
  • 咀嚼機能の障害の予防と改善
  • 筋機能異常の予防と改善
  • 顎の成長障害の予防と改善
  • 発音障害の予防と改善
  • 心理的影響の改善

などです。

矯正歯科治療の目的の詳細

虫歯の予防

歯並びがきれいになることで、歯が磨き易くなり、虫歯の予防ができる。

また、矯正期間中に、お口のお手入れの習慣が身に付き、虫歯が予防できるようになる。

歯槽膿漏(歯周病)の予防と改善

歯並びがきれいになることで、歯が磨き易くなり、歯槽膿漏(歯周病)の予防、改善ができる。

また、矯正期間中に、お口のお手入れの習慣が身に付き、歯槽膿漏(歯周病)が予防、改善できるようになる。

かみ合わせが整うことにより、かみ合わせからの歯槽膿漏(歯周病)を予防できる。

歯の外傷の予防と改善

かみ合わせが整うことにより、かみ合わせからの歯の外傷を予防と改善できる。

咀嚼機能の障害の予防と改善

歯並び、かみ合わせが整うことにより咀嚼機能が向上、改善できる、

筋機能異常の予防と改善

歯並び、かみ合わせが整うことにより筋機能異常の予防と改善ができる

顎の成長障害の予防と改善

歯並び、かみ合わせが整うことにより顎の成長障害の予防と改善ができる

発音障害の予防と改善

歯並び、かみ合わせが整うことにより発音障害の予防と改善ができる

心理的影響の改善

歯並び、かみ合わせが整うことにより口元や、顔貌が美しくなり、心理的に明るく積極的な良い影響がでる。

小児期、発育期においての矯正歯科の目的は

・正常な咬合発育の手助けと矯正

・バランスのとれた顔貌、口元の発育手助けと矯正

成人期においての矯正歯科の目的は

・歯並びの改善

・顔貌、口元の改善

・かみ合わせの改善

・歯槽膿漏、虫歯の予防

不正咬合の種類

不正咬合は大きく分けて下記の4つに分類されます。

  • 上顎前突(出っ歯)

 

  • 下顎前突(受け口)

 

  • 叢生(乱ぐい歯)

 

  • 開口(前歯が閉じない口)

 

そして、これらが、複合的に合わされ不正咬合が診断される。
例)叢生を伴う上顎前突
上下顎前突

総合的な検査にて診断が決まれば、矯正治療の治療方法、期間、費用が決まります。

さらに不正咬合は写真のように口元のアンバランスさの原因となることも多く、
矯正治療のゴールは不正咬合の改善とともに、歯と口元のバランスの改善も重要な要素になります。

例)叢生を伴う上下顎前突の治療前後の歯列と口元 当クリニック治療例

 

 

 

 

顔と顎の成長について

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頭の成長発育について

頭(頭蓋骨)の成長は脳の発育と非常に深い関係にあり、また、顔面部の発育と比べると、非常lに早く、新生児で成人の約60%が完成し、その後、2歳までの間の成長スピードはかなり速く、また、6歳で成人のほぼ80%が完成し、その後、およそ、身長の伸びが止まる時期まで10年ほどかけて、完成する。

上顎の成長発育について

上顎(上顎骨)は、3歳前後までが、成長量が多く10歳ぐらいまでは、下顎より、成長量が多く、成長スピードが早い。その後は成長量と、成長スピードが緩やかになる。

また、上顎の成長方向は、前下方向に成長し、高さや深さが増してくる。幅の成長はそれらと比べ比較的少ないので、矯正装置で、顎を広げてあげることが有効な治療法として使われます。

このことは、10歳までに下顎前突(受け口)気味であれば、下顎が上顎の成長を抑制(妨げる)し、上顎の劣成長気味の顔貌になりやすく、歯並びのための矯正というよりは、顔貌の発育のための矯正治療が主な目的になり、また、必要になると考えられる理由です。

 

下顎の成長発育について

下顎(下顎骨)は、10歳ぐらいまでは、上顎より、成長量は少なくく、成長スピードも遅いが、思春期になると、成長量と、成長スピードが多くなり、特に男子は13歳から16歳ぐらい、女子は少し早く、12歳から14歳ぐらいである。

このことは、小学生が、出っ歯のように見えても、成長と共に、正常な口元になることが多いのは、それが理由で、また、その時期に下顎前突(受け口)気味であれば、その後は、更に受け口の傾向が強くなることも予測され、矯正治療でコントロールできるのか、あるいは、骨格的な成長を見届けなければ、治療の安定が難しくなるか判断する必要あります。

 

骨年齢について

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手のレントゲン検査の意味、目的、方法、メリット、デメリット

意味

実際の年齢(歴齢)と、骨格的な成長の年齢(生理的年齢)を把握する簡便かつ有効な診断方法

目的

矯正治療の時期、タイミングを考慮するのに役立てます。

方法

左右どちらか片方の手のひらをレントゲン撮影します。

メリット

レントゲンの撮影が容易。

エックス線の被ばくに対して小児のお子様などに対しても安全な部位である。

デメリット

歯科保険の適応外になる。(当クリニックでは矯正検査の費用に含まれています。)

実際の診断の方法(診断の応用方法)

手のひら部分の骨の数(手根骨の骨核の数)・・・年齢の平均状態と対比

骨と骨の隙間(骨端線の消失)・・・年齢の平均状態と対比、隙間、幅の大きさから成長を予測

親指の内側の骨の有無(拇指尺側種子骨の出現)・・・出現時期の少し前から同時期に骨格的な成長が盛んになるため、顎の成長が予測できる。

不正咬合の原因

一般的要因

 

局所的要因

不正咬合の原因の詳細

一般的要因

遺伝

不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、遺伝が挙げられるが、メンデルがエンドウ豆を用いた遺伝の法則のように、遺伝が及ぼす、家系的な影響が、不正咬合の原因の一つとして考えられることが多い。

これは、近年、遺伝子研究が進み、多くの先天的疾患を出生前にある程度、検査で知ることができるようになってきたことからも、遺伝的影響が関わることが考えられている

歯数異常

不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、歯数異常が挙げられるが、先天的に、永久歯が欠損していたりする場合などが影響する。

先天異常

不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、先天異常が挙げられるが

  • 唇裂および口蓋裂
  • ダウン症
  • クルーゾン症候群
  • 鎖骨頭蓋異骨症
  • 先天性梅毒

などが挙げられる。

環境

不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、環境が挙げられるが、妊娠中の薬物の摂取などが影響することがある。

 

代謝異常、内分泌異常

不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、代謝異常、内分泌異常が挙げられるが垂体などの成長ホルモンの分泌異常により、末端肥大や、下顎前突、前歯の前突、などがみられる。

栄養障害

不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、栄養障害が挙げられるが、ビタミンD欠乏のくる病や、ビタミンB1欠乏の脚気などが、あげられる。

口腔周囲の発育時の障害(悪習癖等も)

不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、口腔周囲の発育時の障害が挙げられるが、

  • 弄舌癖
  • 弄舌癖(指しゃぶり)
  • 異常嚥下癖(唾を飲み込むとき、舌(ベロ)をお口の天井に当てずに、前歯に押し当てて飲み込むような動作)
  • ハンカチしゃぶり
  • 口呼吸癖
  • ゴム製乳首しゃぶり
  • 管楽器の演奏時の動作

など

局所的要因

歯の大きさ異常

不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、歯の大きさ異常が挙げられるが、顎の大きさに対し、歯の大きさが大きい場合、歯列不正を起こす原因の一つとなる.

歯の生え変わりの影響

不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、歯の生え変わりの影響が挙げられるが、

  • 乳歯の早期喪失
  • 乳歯の晩期残存
  • 永久歯の早期喪失

などが挙げられる。

口腔内組織の異常

不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、口腔内組織の異常が挙げられるが、

  • 小帯の位置異常(上唇小帯の低位付着により前歯の正中離開などがみられる)
  • 舌の形態異常(巨舌症では、開口や歯列空隙、小舌症では叢生、乱杭歯などがみられる)

などが挙げられる。

不適切な歯科治療

不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、不適切な歯科治療が挙げられるが、

かみ合わせに悪影響のある被せ物や、詰め物や、乳歯の虫歯治療等による、永久歯の生え変わりの悪影響など。

歯周疾患

不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、歯槽膿漏(歯周病)が挙げられるが、歯槽膿漏(歯周病)が進行することにより、歯列が乱れたり、不正咬合の原因となったりすることがある。

不正咬合の種類

不正咬合は大きく分けて下記の4つに分類されます。

  1. 上顎前突(出っ歯)

     

  2. 下顎前突(受け口)

     

  3. 叢生(乱ぐい歯)

     

  4. 開口(前歯が閉じない口)

     

そして、これらが、複合的に合わされ不正咬合が診断される。 例)叢生を伴う上顎前突 上下顎前突

総合的な検査にて診断が決まれば、矯正治療の治療方法、期間、費用が決まります。

さらに不正咬合は写真のように口元のアンバランスさの原因となることも多く、 矯正治療のゴールは不正咬合の改善とともに、歯と口元のバランスの改善も重要な要素になります。

矯正治療(歯列矯正治療)の検査

矯正治療(歯列矯正治療)の検査には以下のような検査が行われます。

などです。

 

  • 顔、頭のレントゲン(顔と、頭と、顎の成長とバランスを診断するのに用いられます。また、このレントゲンは、経年的な変化を、一定の規格基準で撮影し、比較診断します。)

図2

  • 顎のレントゲン(全体の顎の大きさと、歯の大きさのバランスや、歯の根の角度、歯の生え変わりや成長の様子などを調べます)

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  • 歯のレントゲン(矯正治療に伴い虫歯や歯槽膿漏、歯周病、歯の根の病気などを調べます。)

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  • 手のレントゲン(成長発育年齢のいわゆる生理的年齢を調べます。)

  • 歯と顎の模型の分析(歯と顎のバランスや、かみ合わせなどを調べます。)

図1

  • お口の中と顔の写真

図4

 

 

  • 頭部のCT

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北山吉川歯科クリニックでは、以上のような、一般的な矯正治療の検査だけでなく、虫歯や歯槽膿漏などの問題も含め、より詳しい検査を行います。

北山吉川歯科クリニックの矯正治療の精密検査の内容

精密検査の内容

歯科パノラマ撮影法

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このレントゲンは一般的にパノラマレントゲン(顎のレントゲン)と呼ばれ、歯科治療における日常の診療で最も多く、一般的に用いられているレントゲンです。

1枚のレントゲンで、お口全体の状態を把握でき、歯科的既往歴、埋伏歯、顎関節の状態、唾石の有無、蓄膿(上顎洞炎)、歯槽膿漏(歯周病)、虫歯、歯の根の病気(根管治療、歯内療法)などを一度に診ることができます。丁度、病院で受ける血液検査のようなスクリーニング検査と呼ばれるもので、初期の簡易的検査でありながら、情報量が多く、そこから、更に、疑われる疾患についての詳しい検査をしていくようなものです。

但し、歯槽膿漏(歯周病)、虫歯、歯の根の病、(根管治療、歯内療法)などをより正確に診査、診断するには、デンタルレントゲンやバイトウィングレントゲンなどを併用する必要があることが多くあります。

丁度、病院で受ける血液検査のようなスクリーニング検査と呼ばれるもので、初期の簡易的検査でありながら、情報量が多く、そこから、更に、疑われる疾患についての詳しい検査をしていくようなもので、精密検査と合わせて有効な検査です。

歯科の日常臨床で用いられる頭のレントゲンとよばれるものは、一般的には、頭部エックス線規格写真(日常臨床では、セファロレントゲンと呼ばれる)がそれにあたり、矯正治療の診査、診断、経過観察の際に用いられることが多くあります。その中でも、側方位から撮影される(側面撮影法)のものと、前後方向位から撮影される(正面撮影法)があり、側方から撮影されるものが用いられることが一般的です。しかし、それぞれも、診断に対する適応があり、顎の歪み(顎の変位)などがみられるときは、側方と正面の両方が必要です。

また、このレントゲンの場合、パノラマレントゲンと違うところは、当然、外見からはわからない、頭部の中の様々な状態、疾患、病状などを知ることができますが、単に所見を見るだけでなく、世界中で、撮影に対する基準が決められており、精密に計測することで、成長状態、成長変化、成長予測、治療の前後の評価などができます。

また、この計測を、フィルムレントゲンの時代には、一般的には、アナログ的にトレースして、検査診断していましたが、現在の歯科医療現場でのデジタル化、コンピュータライズの進歩の流れの中で、当クリニックでは、開業時から、最新のコンピューターで分析、診断し、治療の質の向上に大いに役立ててきました。この、10年の間にも、デジタル化、コンピューターライズのなかで、CTとの組み合わせ、動画による治療変化の観察、3D(3次元データ)との組み合わせなどの変化にも、対応してきました。

 

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側方位から撮影される(側面撮影法)レントゲン

 

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前後方向位から撮影される(正面撮影法)レントゲン

 

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セファロのコンピューター計測

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当クリニックでのセファロと顔貌のコンピューターによる合成計測と術後予測シュミレーション(治療前の治療終了時シュミレーション)

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術後予測シュミレーション(治療前の治療終了時シュミレーション)の比較画像

(矯正治療の場合、歯列矯正による、術後の顔(術後の口元)の変化予測を十分にしておくことで、歯列矯正に伴って起きる口元の変化が良いものか、ビジュアル化して知ることが可能で、安心して治療が開始できます。

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術前の状態

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コンピューター診断にもとずく治療後(歯列矯正治療)の状態

術前の正確な検査、診断がきちんとした治療に結びつく

標準的撮影法

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デンタル18枚法

デンタルレントゲンと呼ばれ、歯科治療の中で、最も一般的かつ、頻繁に用いられるレントゲンの一つです。

18枚法と呼ばれる方法で、一本の歯の歯槽膿漏(歯周病)、虫歯、歯の根の病気(歯根の病気)などを調べるのに最も確実なレントゲンの一つです。

咬翼法

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バイトウィングレントゲンと呼ばれ、歯科治療の中で、最も一般的かつ、頻繁に用いられるレントゲンの一つです。

デンタルレントゲン(標準的撮影法)と違う点は、歯と歯の間に初期虫歯がより確実に調べることができる点と、一枚の撮影で、約8本の歯を診断することができるため、(デンタルレントゲンの場合約4本)レントゲンの被ばく量(被爆量)を最小限に抑えながら、初期虫歯がより確実に調べることができる点、また、小児歯科の場合などに、レントゲンのセンサーまたはフィルムを保持することが容易である点などが挙げられます。

 

歯のレントゲンの検査により、痛みを感じた時点では、手遅れの場合が多い病気を、自覚症状のない時期に、早期発見早期治療ができる。

また、その結果、歯をなるべく削らない、歯の神経を抜かないなどの、予防的な治療ができる。

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術前のレントゲン診査と、レーザー虫歯治療診断器による精密な虫歯検査の診断に基づいて治療

所見:3本の歯の溝がすべて同じように黒くなっていて、虫歯に見える

診断:

右から、歯の溝が黒くなっているが、すでに歯の再石灰化が起きていて、虫歯ではなく、歯を削ってはいけない歯

真ん中 歯の神経を抜かずに虫歯治療ができる可能性が高い歯、ただし、非常に進行が進んでいる虫歯

左 歯の溝の黒い部分の一部が、削って治さなければいけない虫歯、ただし、非常に初期の虫歯

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歯と顎の模型分析は、現在の状態をよりリアルに分析、診断、評価するのに役立ち、また、診断用模型(現在の状態)のほかに、診断用模型をもとに治療計画模型(治療後の状態)が作成され、治療のゴールがリアルにシュミレーションされます。

模型分析

コンピューターによる模型の計測分析

 

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実際のお口の状態

 

咬み合わせ模型による動的観察

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正面

図11

下方からの正面の噛み合わせ(前歯がかみ合わない)

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下顎の前方運動時の噛み合わせ

 

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下顎の右側方運動時の噛み合わせ

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下顎の左側方運動時の噛み合わせ

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下顎の左側方運動時の噛み合わせ

前歯衝突状態(普段かみ合っていない前歯が欠ける原因が観察できる)

 

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矯正治療による咬み合わせの治療時

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術後(正面からの審美的改善)

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術後(下方から、咬み合わせの改善も良好)

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かみ合わせ検査は、歯と顎の模型分析をフェイスボートランスファーと呼ばれる患者様のかみ合わせの状態を咬合器(かみ合わせを調べる機械)で静的動的の両方で再現し評価診断することで、歯と顎の模型分析を使って、現在の状態をよりリアルに分析、診断、評価するのに役立ちます。

 

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歯槽膿漏(歯周病)の検査には、歯と歯の間の歯周ポケットの深さを調べる検査と、レントゲンで歯を支える顎の骨の状態を調べる検査と、歯の揺れを調べる検査と、歯のかみ合わせを調べる検査が主に行われます。

 

The Journal of the american dental a 11

 

透明ファイルPDF 38

 

コンピューターによる測定で4段階に分類されます。

歯ぐきが腫れていて、歯と歯の間の歯周ポケットが深くなっており、また、歯を支える顎の骨が溶け始めている(顎の骨が痩せ始めてきている)状態で、本格的な歯槽膿漏(歯周病)の症状になります。 臨床上、虫歯を進行状態でC1 C2 C3 C4 と呼ばれる(英語で虫歯を Cariesと呼ぶため)のに対し、この歯周炎はその進行状態で英語のPeriodontal disese の頭文字をとってP1 P2 P3 P4と分類されます。

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健全な歯 (歯を支える骨が歯のくびれの黄色いラインまである

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P1 (歯を支える骨が歯のくびれ部分より下に下がってきている)

P2 (歯を支える骨が歯の根の半分より下に下がってきている)

P3 (歯を支える骨が歯の根の3分の2より下に下がってきている)

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P4 (歯を支える骨が歯の根の先までほとんどなくなっている)

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虫歯のリスクを評価するのに、RDテストという検査キットを用いて、虫歯のかかりやすさを評価します。

この検査は、患者様の唾液を採取し、キットの培地で培養し、指示薬と反応させ、ストレプトコッカスミュータンスなどの虫歯菌数を、変色状態から、虫歯のリスクを判定させるものです。

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最新の歯科器材の一つで、現在では、虫歯治療に欠くことのできない治療器材にドイツのKavo社(カボと読む)のダイアグノデント(DIAGNOdent)と呼ばれるレーザー虫歯検査機があります。

この器械は、レーザーの光を、虫歯検査をする歯にあて、反射したレーザーの波長が、虫歯にのみ反応する波長を読みとり、虫歯を正確に診断する装置です。

この器械の長所は、ごく小さな初期虫歯を、従来の歯科検診で用いる探針(エキスプローラー)と呼ばれる治療道具で触診してしまうと、再石灰化を阻害したり、虫歯を悪化させてしまうことがあり、それを防ぐことができることと、レントゲンでは発見できないタイプの虫歯を発見できること、歯の溝の部分の虫歯を治療するのに、溝の虫歯の部分だけを治療することができ、歯を削る量を最小限にすることができるといったことが挙げられます。

 

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透明ファイルPDF 342

 

 

この資料のような虫歯の正確な発見と、その発見された部分の削られた歯の部分の小ささを診ていただければ、従来の歯の溝を全部削って銀歯を入れる治療とと違い、虫歯になっている歯質だけを削って治療する、歯にも体にも優しい虫歯治療が可能になります。

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1本の歯でも虫歯になっている部分だけを削ることで、歯をなるべく削らない歯科治療が可能になる。

黒く見える部分でも、虫歯か虫歯ではないか正確に検査、診断できる。

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虫歯除去前(虫歯を示す数値が最高値)

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虫歯の取り残しがないように完全に治療、ただし、虫歯でない健全な歯のエナメル質や象牙質をなるべく削らずに治療

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虫歯をとった部分に、虫歯の取り残しがないかを確認するためにレーザーを使用(目に見えない初期虫歯を調べる技術を応用して、虫歯の取り残しがないかを確認してから、歯に詰め物をすることで、虫歯の再発を防ぐことができます。)

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赤いリボンを噛んでもらい、詰めた部分が、咬み合わせの邪魔をしていないか確認して、きちんとした虫歯治療を完了

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従来の歯の溝を全部削って詰める治療

 

また、北山吉川歯科クリニックでは、この器械を、虫歯の検査や、虫歯の発見にのみ用いるのではなく、虫歯を取り除いた後、詰め物や被せ物をする前に、虫歯の取り残しがないか、虫歯の治療が完全にできているかチェックしてから、歯型を取ったり、虫歯治療の詰め物の治療をしたりして、応用してより効果的に使用しています。

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プラークコントロール検査とは、いわゆる磨き残しを染め出し液で視覚的にチェックしやすい状態にして、歯を前後左右、かみ合わせの面の5面に分け、そのエリアにある磨き残しのをチェックし、お口全体との割合をチェックして、検査、評価する方法です。

 

文書名 _2tone 染めだし液

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咬合力検査は、オクルーザルフォースメーターという、いわゆる握力計のようなものを使い、奥歯や、前歯のかみ合わせの力とバランスをチェックします。

特に義歯治療(入れ歯治療)で術前のかみ合わせの力と評価して、かみ合わせの力が増していくことを確認することで、よく噛める義歯ができたことがわかります。

また、入れ歯から、インプラント治療を行った際にも、インプラントをする前と、後を比較し、その治療経過を評価する参考にします。

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CTで歯周病(歯槽膿漏)や歯の根の病気が的確に診断できる。

前歯の歯の根の病気(歯の根の病巣)が、鼻の真下まで骨を溶かし、炎症の原因となっている。

 

 

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CT検査により、自覚症状がない歯の根の病気(歯の神経の病気)や、蓄膿(上顎洞炎、副鼻腔炎)の診断がより正確に可能に。

当クリニックでは、当クリニックに設置された最新のCT撮影設備で撮影を行い、CT(コンピューター断層撮影法 Computed Tomographyの略)で撮影された頭部をさらに、最新のコンピューター画像処理システム(当クリニックはクリニックのシンプラントSimplant ProおよびSIERAというソフトウェアーで処理解析)して診断、およびシュミレーションを行っております。

また、撮影したCTのデータはクラウドやプライベートサーバーにて管理し、耳鼻科をはじめ医科の他科とのやり取りや他の歯科医院様においてCTの設備の有無にかかわらず、画像診断のやり取りができるよう、フリービューアー付の診療情報提供や、汎用データ出力でのやり取りが可能です。

 

 

  • 小児矯正

ワイヤーによる矯正

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床装置による矯正(付け外しの装置)

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保隙による矯正

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  • 一般矯正

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  • 部分矯正・審美矯正

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  • マウスピース矯正

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  • 舌側矯正

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  • インプラント矯正

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  • 矯正治療に伴う審美治療(ホワイトニング等)

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  • その他の矯正治療に伴う治療(虫歯、歯槽膿漏等)

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矯正治療の期間は治療の種類によって変わりますが、一般的なワイヤーを使った矯正は、最新の矯正治療装置の進化、進歩により、治療期間が短期間で済むよぅになってきており、約1年前後で終わります。

裏側の見えない矯正(舌側矯正)はその約1年から2年前後

透明のマウスピース矯正(インビザライン、クリアライナー、クリアースマイル)などは、約1年から2年前後程度です。

また、矯正治療が終わってから、歯固めの保定期間(後戻りを防ぐ)は治療期間の約1.5倍から2倍ぐらいを目安に行います。

北山吉川歯科クリニックでは、一般的な矯正は、約6か月から1年で終了します。

矯正歯科治療の時期について(矯正治療のタイミング)

乳歯列期

乳歯列期に行う矯正治療は、お顔と、歯列の正常な発育の妨げになっている要素を取り除いたり、コントロールすることで、正常な発育のレールに軌道修正する手助けをするといった感じの、矯正治療になり、その時期のチェックポイントとしては、かみ合わせが大丈夫か?乳歯の虫歯や喪失による影響はないか?乳歯の奥歯のかみ合わせや犬歯のかみ合わせやの関係はいいか?指しゃぶりなどの歯並びに影響を及ぼす癖はないか?などで、乳歯列期に行う矯正治療としては、保隙(スペースリテイン、スペースメインテイン)、前歯や奥歯のかみ合わせの改善、乳歯の抜歯による歯列やかみ合わせの改善、乳歯の削合による歯列やかみ合わせの改善、指しゃぶりやハンカチかみなどの中止などです。

乳歯列期に行う矯正治療チェックポイント

  • かみ合わせが大丈夫か?
  • 乳歯の虫歯や喪失による影響はないか?
  • 乳歯の奥歯のかみ合わせや犬歯のかみ合わせやの関係はいいか?
  • 指しゃぶりなどの歯並びに影響を及ぼす癖はないか?

など

乳歯列期に行う矯正治療

  • 保隙(スペースリテイン、スペースメインテイン)
  • 前歯や奥歯のかみ合わせの改善
  • 乳歯の抜歯による歯列やかみ合わせの改善
  • 乳歯の削合による歯列やかみ合わせの改善
  • 指しゃぶりやハンカチかみなどの中止

などです。

混合歯列期

混合歯列期に行う矯正治療は、お顔と、歯列の正常な発育の妨げになっている要素を取り除いたり、コントロールすることで、正常な発育のレールに軌道修正する手助けをするといった感じの、矯正治療になり、その時期のチェックポイントとしては、かみ合わせが大丈夫か?乳歯の虫歯や喪失による影響はないか?後続永久歯の数や位置、生え変わりの状態や順番、萌出スペースとのバランスなどで、混合歯列期に行う矯正治療としては、非抜歯矯正のための顎の発育のコントロールや、連続抜去法による矯正治療や、上下のあごの位置の治療や、永久歯の前歯や6歳臼歯の位置のコントロールなどです。

混合歯列期に行う矯正治療チェックポイント

  • かみ合わせが大丈夫か?
  • 乳歯の虫歯や喪失による影響はないか?
  • 後続永久歯の数や位置、生え変わりの状態や順番、萌出スペースとのバランスはいいか?
  • 指しゃぶりなどの歯並びに影響を及ぼす癖はないか?

など

混合歯列期に行う矯正治療

  • 部分矯正(前歯のみなど)
  • 床矯正(部分矯正や顎を広げ矯正)
  • 前歯や奥歯のかみ合わせの改善
  • 乳歯の抜歯による歯列やかみ合わせの改善(連続抜去法)
  • 乳歯の削合による歯列やかみ合わせの改善
  • 指しゃぶりやハンカチかみなどの中止

などです。

永久歯列期

永久歯列期に行う矯正治療は、乳歯列期や混合歯列期のお顔と、歯列の正常な発育の妨げになっている要素を取り除いたり、コントロールすることで、正常な発育のレールに軌道修正する手助けをするといった感じの矯正治療とは異なり、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)、叢生(乱ぐい歯、八重歯)、開口(前歯が閉じない、前歯で噛めない)といった不正咬合に対する治療や、その治療を通じての口元のバランスの改善などで、その時期のチェックポイントとしては、かみ合わせが大丈夫か?不正咬合はないか?などです。

永久歯列期に行う矯正治療チェックポイント

  • かみ合わせが大丈夫か?
  • 不正咬合による口元のバランスの影響はないか?

など

永久歯列期に行う矯正治療

  • 部分矯正(前歯のみなど)
  • 全部矯正
  • 床矯正(部分矯正や顎を広げ矯正)
  • マウスピース矯正(インビザライン、クリアトレーなど)

などです。

 

成人期

成人期に行う矯正治療は、乳歯列期や混合歯列期のお顔と、歯列の正常な発育の妨げになっている要素を取り除いたり、コントロールすることで、正常な発育のレールに軌道修正する手助けをするといった感じの矯正治療とは異なり、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)、叢生(乱ぐい歯、八重歯)、開口(前歯が閉じない、前歯で噛めない)といった不正咬合に対する治療や、その治療を通じての口元のバランスの改善などで、その時期のチェックポイントとしては、かみ合わせが大丈夫か?不正咬合はないか?などです。

成人期に行う矯正治療チェックポイント

  • かみ合わせが大丈夫か?
  • 不正咬合による口元のバランスの影響はないか?
  • 歯槽膿漏(歯周病)の問題を引き起こしていないか、あるいは歯槽膿漏(歯周病)が不正咬合を引き起こしていないか?

など

成人期に行う矯正治療

  • 部分矯正(前歯のみなど)
  • 全部矯正
  • 床矯正(部分矯正や顎を広げ矯正)
  • マウスピース矯正(インビザライン、クリアトレーなど)

などです。

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矯正治療の装置について

矯正治療用器材の材料

無機材料

ステンレス、コバルトクロム、ニッケルチタン

有機材料

シリコンゴム、プラスチック(レジン)、歯科用セメント

矯正治療の装置の種類

舌側弧線装置

唇側弧線装置

顎外固定装置

  • ヘッドギアー
  • チンキャップ
  • フェイスボー

マルチブラケット装置

床矯正装置

  • 矯正床装置 アクティブリテーナー、急速拡大装置、クリアートレー(インビザラインなど)
  • 咬合挙上版
  • 咬合斜面板
  • 切歯斜面板

機能的矯正装置

  • アクチバトール(F.K.O)
  • フレンケル
  • ビムラー
  • ムー
  • トゥースポジショナー

筋機能訓練用装置

  • 糸とボタン
  • ストロー

矯正治療(歯列矯正治療)中は、歯のお手入れは、いつも以上にきれいにしなければ、装置の周りに磨き残しが付きやすく、虫歯になるリスクが高くなるので、矯正期間中に適したきちんとしたお手入れのを身に着けてもらうことで、治療の終了後は、お手入れが習慣づいているだけでなく、容易にできるようになります。

お手入れの習慣は、一度身に着けてしまえば、お手入れをせずにいることは、お風呂にはいらないことと同じぐらい、気持ちのいいものでない感じがするようになります。

矯正中のお手入れの方法

  • 歯ブラシによるお手入れ
  • デンタルフロスによるお手入れ
  • 歯間ブラシによるお手入れ
  • ウォーターピックによるお手入れ
  • ラバーチップによるお手入れ

 

 

歯ブラシによるお手入れ

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デンタルフロスによるお手入れ

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歯間ブラシによるお手入れ

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ウォーターピックによるお手入れ

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ラバーチップによるお手入れ

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